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新宿駅の改札を出た先、前髪が目に入る。
十一月六日。
喧騒の中、暖色の線の上を人々が佇む。
「光が似合うな。」
不意にそんな言葉を吐く。
真下の電車。落ち着きもしない世界で、袖を伸ばし皆は、落ち着いている。
広場の名のように、寒さを感じる。肩を寄せ合う季節になったのか。
冬至が来るぞ。
ペンギン
四方八方、番号を呼ぶアナウンス。
右往左往する彼女さんに満足げなお父さん。
目を輝かせる子供が、親の目を盗み店を走り回る。
緑と赤と光に彩られたその時期は、冷えた体に
内側から安寧の温もりを灯してくれる。
ラッピングを待ちながら見た師走の世界。
ラッピング
緊迫する鼓動。
島国に生まれた私達は、時折戦わねばならない。
手を取り、助け合わなければならなばい。
いつまでも目を覚ますための音でいてほしい。
アラーム
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